実用インドネシア語講座 25
111 termunung(トゥルムヌング)”物思いにふける””考え込む”はインドネシア人はほとんど使いません。使うのはmelamun(ムラムン)”ぼーっとする”です。なぜでしょうか、ムラムンは何も考えていないただ、うつろな目をして、ボーっとしている状態のようです。インドネシア人の90%以上は何も考えていないそうです。私もボーっとしているとインドネシア人からムラムンでしょ、と言われる。私は何も考えないでぼーっとしていることはないので、ムラムンのことはありません。いつも、トゥルムヌングだよ。といってやる。しかし、彼らは信じない。benarkan?”本当か”と、疑われます。インドネシア人はトゥルムヌングをしている人はいないので、トゥルムヌングは全くといっていほど使わないそうです。
112 lari(ラリ)ご存じ”走る””逃げる”ですね。これが不思議。逃げると走るは全く違う意味だと私は思います。逃げる場合、走って逃げることはありますが、走らなくても逃げる手段は千差万別です。インドネシア人は同じラリーで使い分けができていて意味の区別ができているのでしょうか。ちなみに、”逃げる”という単語lariしかないそうです。
走って逃げるという場合は何というのでしょうか。lari dungang lariというんでしょうか。Kawin lariって何? 逃げ結婚 駆け落ちですね。
113 考え込んでいる言葉があります。考えると眠れなくなります。jatuh (ジャトゥー)“落ちる”“倒れる”“ひっくりかえる” tumbang(トゥンバン)“倒れる”という、似た意味の言葉が在ります。しかし、私には全く似ているとは思えない。インドネシア人はほとんどの人がjatuhしか使わない。木や人が倒れても、飛行機が墜落してもジャトゥーです。私には人が落ちたのか倒れたのか分からない。だから、どこからとか、どこでと聞かなければなりません。それで、始めて、落ちたのか倒れたのか分かります。インドネシア人はそれをどちらかに分ける必要がないようです。だから何も聞きません、納得します。どちらも同じことなのです。その頭の中身が分からない。
114 日本に追いかけ、追いつき、追いぬけと云いたかったので辞書を引きました。”追い越し””追い抜き”は知っていました。高速道路に書いてあります。mendahurui(ムンダフル)です。mengejar(ムンウジャール)”追いかける” menyusul(ムニュスール)”追いつく”dahuru(ダフルー)”先に”前に” kejar(クジャール)”追い掛ける” susul(ススール)”一緒についてゆく”が、それぞれの基本語です。terlebih dahuru(トゥルルビー ダフルー)”前もってやっておきなさい”特にこれは良く現場で使いました。
115 Mentah(ムンター)”ナマもの””煮てないもの””未熟” muntah(ムンター)”吐く””吐きだす”です。日本語で書くとムンターですが、生の方は、ウとエのウに近い方発音します。インドネシア人がしゃべってもウにしか聞こえませんから、日本人は間違えやすい。
ikan mentah”ナマ魚”を食べて、お腹を壊し、muntah状態にならないように注意してください。私も時々どっちか分からなくなります。