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2008-05-17
 二度目のマナドである。前回は1999年だった。そのときはデジカメをまだ持っていない頃だった。それに、旅慣れておらず、ホテルを予約していったが、満足できずに、別のホテルに移ったりして、むだなお金を使った。また、貸金庫のお金の三分の一位が紛失していたことが後で分かった、という苦い経験があった。
 インドネシアではマナドは中華系の美人が多く住み男性にとっては眼の保養になると聞かされていた。メナード化粧品の名前の元になっているとも聞かされていたので、前回も期待していたが、美人に会うことは出来なかった。美人はジャカルタへ皆出稼ぎに行ってしまって、残っているのは美人ではないと地元の人に言われたことがあった。
 今回はどうか、期待をしたがやはりこのことに関しては期待はずれだった。
 それは別にして、今回は要領よく行ってみたかった場所には行けたし、遣ってみたかったことも出来たので、満喫した。

 MANADO(マナド)充分堪能しました。行きはBATAVIAで3時間直行、帰りはLIONでMAKKASAR経由で4時間かかった。
マナドはトンダノ湖、タンココ自然国立公園、ブナケン島、その他の部落、サワンガン、スクールでお墓や彫刻の里、泊まったホテルの目の前のPas ar Ikan(魚市場)なども、精力的に見て回った。
タンココの世界最小の猿、タルシウスを高い木の隙間からこちらを見ているのに出会った。身長が10cm無い。夜行性なので、昼間は寝ているが、レンジャーがちょっと木を叩いて起こしてくれたのだ。ごめんなさいでした。歩きつかれた。
ブナケン島では3時間以上のシュノーケリングをエンジョイした。水は極めて透明、岸辺のさんご礁で充分熱帯魚の観賞が出来た。おかげで、全身疲労と背中を充分すぎるほど日焼けをし、ひりひり痛い。
 到着した直ぐそのまま、空港で車をチャーターにDanau Tondano(トンダノ湖)に向った、途中Tomohon(トモホン)という町を通過した。花の町、家々の花もきれいだが、花の栽培の町というくらい町中が花であふれていた。ジャカルタへも多く出荷している。
 トンダノ湖は淡水魚の養殖が盛んだ、私たちが食事をしたレストランは湖上に突き出していて、下では錦鯉の養殖をしていた。


MANADOの町へ戻ったのがもう暗くて18:30を過ぎていた。ホテルを探したが、リツキーという海岸端の賑やかな繁華街にあるマナドで一番目立つホテルに立ち寄った。もう、フルに近くデラックススウィートの99万Rpの部屋しか空いていないという。直ぐ退散した。運転手の紹介でギャラリーという安ホテルを選んだ、25万Rpだ。二泊した。ただ、泊まっただけである。
 二日目はタンココ自然国立公園へ世界で一番小さな猿と言われている、タルシウス(Tarsius pumilus)という、ピグミーメガネ猿を見つけに行った。マナドから3時間半かかった。後半一時間凸凹道のためかかった、凸凹がなければ20分くらいで行く距離だと思う。樹木に覆われ、この先に本当に国立公園があるのだろうかと心配になるようなところだ。目的地にやっとたどり着いて、民宿が三軒あったので聞いたら、まだ先まで車が入れて、レンジャーステーションでお金を払って入ることを教えてもらった。一人8万Rpだった。レンジャーの一人に案内をしてもらい奥地へ向った。
 しばらく行くと、大木があるりその木の割れ目に眠っている(住処が決っている)タルシウス (Tarsius pumilus 日本名ピグミーメガネザル)を起こしにかかった。懐中電灯で照らしながら、あそこにいると5mほどの高さの木の隙間を指差す。しかし、なかなか、私には分からなかった。連れのマリアさんは直ぐに分かった。私は分からないまま、カメラのシャッターを押した、何回も押した。そのモニターをみて初めて居場所が分かった。色は隙間の影と全く同じなので、保護色になっていて分からないのだ。小さい目玉が光っているのでやっと分かった。頭の直径が3cmくらいでしょうか、それでも頭でっかちで三頭身くらいで10cmくらい大きさだった。
 チャガールアラムのもっと奥へ進むと、やがて、犬の泣き声がしてきた。ガイドが天を仰いで、あそこに居ると指差す、その先に30m以上の木に黒いサルがいた。写真を撮ろうとしたが直ぐ、飛ぶようにどこかへ消えてしまった。残念。


赤こぶ怪鳥の犬のような鳴き声を聞き、高い木のうえの姿を見たが、直ぐに飛び去って、写真に撮ることはできなかった。しかし、30m近い高さである。写真が取れたとしても望遠ではないのでハッキリした姿は取れなかったでしょう。
 満足してジャングルから出てきた。もう、三時過ぎMANADOの町へ着いたのが18:00クタクタで、次の日のホテルと明日の朝のブナケン島行きのボートをブッキングした。ふと、沖に眼をやるとブナケン島のTuaの山だけの島が見えた。映画南太平洋の最初のシーンの島のモデルか、と思わされた。



 08:00出発でBunaken島に向った。天気は良いし波は殆どない、快調に飛ばして約45分で到着した。その時は満潮だった。水泳パンツを買って、シュノーケリングのマスクとフィンを借りた。用具は高かった10万Rpと吹っかけられた。上がったから後で他のレンタルで聞いたら6万Rpだった。何件か店開きをした後で借りた方がいいと思った。ちなみに、サンゴ礁の縁にボートを留めてもらってシュノーケリング開始。いるは、いるは、大小の魚がうじゃうじゃいる。ビスケットの袋を絞るようにして中身を出すと一斉に目の前に集まってくる。私の手や腕をついでにつっくくので痛い。時間を忘れて、海中を眺め、飽きることがない。呼ばれて、ポイントを代え、また潜った。累計三時間ほどか、疲れを気にせず楽しんだ。背中の日焼けも気にならなかった。後にシュノーケリングで全身筋肉痛と日焼けでピリピリ。


海岸のレストランで、潜る前に予約をしておいた食事をした。昨日、タンココであったインドネシア人6人組にそこでも会った。30人ぐらいのツアーで来て、食事をしてわたしたちより後に来て先に帰っていった。海岸端を散歩し、14:00には戻りの船に乗った。その時は50m沖まで潮が引いていた。
 帰りの船の中は眠ってしまった。15:00には私たちが泊まるホテルの真ん前の港に入った。直ぐ目の前のホテルセレベスに入った。7階立てで、7階がレストランになっていた。料金は20万Rpから35万Rpまで5段階あった。私たちは奮発して5回のデラックス35万に泊まった。バスタブ付きであるがお湯の量が少なく、熱いお風呂というわけには行かなかった。

10年前に比べると町は別物になっている。海岸通りのショッピングモールやホテルの進出具合はすさまじい物を感じた。海岸に面白い通りがある。両方向車線の道路だが北に向う側の車線がある場所からミニバスなど公共の車だけ進入OKになるそのほかは進入禁止である。迂回路はない代わりに有料駐車場がある。そこから、駐車場に入る200mほど走ってお金を払って、元の道に戻る、そこはOKなのだ。また、30mくらい行くと進入禁止になる、そこにまた有料駐車場がある、駐車場に入って200ほど走り料金を払ってもとの道へ出る、それから先はどの車もOKになっている。二つの有料駐車場と警察が結託してそうしているとしか思えない。
 ジャカルタの旧ヒルトンの駐車場通り抜けと同じである。

 Manadoはカトリックがもともと主だった。そして、今でも周辺はその通りだが、街中はほかの島々からイスラム教徒が移住してきて、町の中心部は半々だそうだ。いつも思うのだが、キリスト教会の多い中にイスラム教会の丸いドーム屋根は侵食のシンボルのような感じがして、良い風景だとは思わない。残念に思う。











マナド ブナケン