Ambon Marku アンボン

マルク諸島の中心都市アンボンを訪問した。

ジャカルタからスラバヤ経由で四時間半、時差が二時間(日本時間と同じ)なので、06:00発で、12:30に到着した。

空港で
アンボン空港は田舎都市には珍しく、サテライトがあり、外をあるくことなく、ターミナルに入るし、搭乗できる。それはそのはず、メガワティの民主闘争党の絶大な支持をしている地域である。メガワティ大統領時代に建設されたばかりの新しい空港でした。

到着すると、これは、どこの田舎空港も同じで、タクシーやオジャックの運転手が群がってくる。ここは、人相がそう悪くないし、荷物をひったくるように引っ張り人はいないだけましである。レジストラシ(外国人はアンボンへ入る時に登録しなければならない)までしつこくついてきた若者のエド君に頼むことにした。

一日目
 空港を出たのが、14:00を過ぎていたが、アンボンの町まで行ってもらい、ちょっとした高台からアンボンの街を撮ったあと、マリナまで行ってもらい、二日目のスピードボートの予約をしてから、アンボンに戻り、ホテルに入った。18:00だった。タクシーは30万ルピア、ホテルは43万ルピアだった。パプアほどではないが、近いこともあって、ちょっと高めである。

アンボンの町で目立つのは中華系の人が多いことと、キリスト教会だった。クリスマスが近いこともあり、クリスマストゥリーは勿論で、デコレーシュオンやイルミネーションが賑やかでした。イスラムモスクは非常に少ないが目立たないようにある。また、スピーカーからのお祈りの声はまったく聞こえてこなかった。インドネシアでは珍しいくらいのクリスチャンが幅を利かせている場所で、ちょっとインドネシアではないように感じる。

数年前までマルク諸島の一部で、凄惨な争いがあったので、インドネシア人の多くは危険な場所という印象が強いらしいが、インドネシア人のイスラム教徒が言うことで、クリスチャンは危険なことは何もないし、アンボンはまったく安全な島だと強調をしていた。私もそう思った。


二日目



海のみずはきれい、川の水もきれい、両方ともジャワ島周りの海や島内の川と違って、透明度が非常に高い。ここなら、清き流れと歌ってもいいと思う。ジャワ島には清き流れはない。しかし、残念なのは、やはり、ゴミの多さは、ジャワ島をはじめ、インドネシアの一番醜い点である。きれいな水、真っ白なサンゴの砂の海岸線、これに、プラスチックに後もが大量に流れついている。ヤシの実だけなら、大変風情があって、歌でも歌多くなるが、ゴミだらけでは、海岸のそぞろ歩きもしたくなくなる。ましてや、ひと泳ぎもしたくなくなる。ガッカリである。アンボン、お前もか、という心境だった。

 

三日目



 イスラムの犠牲祭で、休日、アンボン市街地にイスラム教徒は集中しているのでしょう。ぞろぞろとどこかから出てきてモスクに向かっていた。モスクの前には間もなく処理される牛が繋がれていた。毎年の風景だが、私にはなじめない。空港へ行く前に何ヵ所かの海岸を案内してもらった。家族連れや恋人同士や会社の慰安会などでどこも賑やかだった。プールのような海なので小さい子供も、タイヤの貸浮き輪を使って、海に入っていた。

南の島である遠景はさすがにきれいである。島の周囲は入り組んでいるので、車で走っていると海岸が右になったり左になったりする、ちょっと不思議で、考え込んでしまう。海面はどこの湖のように穏やかです。穏やか過ぎて、海岸での波遊びもできない。サーフィンなどとんでもない話しで、ウインドサーフィンならできるが、面白くもなんともないと思う。インド洋からも太平洋からも遠いし、ここまでの間に大小の島々が無数に波を遮っているからでしょう。


 では、何がこの島の魅力かというと、何もない。インドネシアでここにしかないというものは何もない。何もないので、インドネシア内の旅をするなら、もう行くところが無くなった人が話の種に訪れる所でしょう。
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