(再びビザの収得)
03:00起き、デルタマスの家を03:30出発、空港へ向かい、04:45にターミナル2に着いた。06:19発でシンガポールへ出発。PT.NANBUとしての労働ビザを収得するためでした。前回、PT.MAKUTAとしてのビザ収得の時と全く同じ行程でした。オーチャード通りの高島屋の近くのホテルのロビーで待ち合わせて、受け取った書類とパスポートを渡し、17:00に同じ場所に戻って、ビザのカードが張られたパスポートを受け取った。問題はその間の時間をどう過ごすかである。シンガポールに知り合いは何人かいるが特に呼び出して、話をすることもないし、食事を共にする間柄でもないし、彼らは町中にいないので遠くから呼び出すのも気が引けるので、一人で過ごすしかない。
タクシーに乗る前に、空港で、Rpからシンドルにチェンジしてみた。できた。何となくうれしかった。五十万Rpだけだったので、オーチャードと空港往復で五〇シンドルを使うので土産物を買うには足りなかった。町中で一万円を両替した。150シンドルを受け取った。67円が1シンドルということを知った。
どう過ごした方かというと、ニュートンサーカスへ行ってみることにした。20年ほど前だったと思う。太田化工の社員旅行で、シンガポ-ルにきた。そのとき、高島屋付近のホテルへ泊まり、ある夜、私、一人で、ワニに肉を食べて見なくなり、地下鉄に乗って、ニュートンサーカスまで行き、ワニの肉のスープなるものを食べた。鳥のささみのようで、ワニかどうかを確認する方法はなかったが、とにかく、これは正真正銘のワニだとレストラン(屋台に毛が生えたようなもの)の親父が言っていたので信じた。その日の夜中に、従業員に話をしたら、嘘でしょう、本当ですか、と、疑われた。現在の社長や工場長です。しゃくに障ったので、じゃあ、明日、連れて行ってやると約束した。もし、明日、ワニが無ければ、嘘になってしまうところだった。実際、5人ばかり連れて行って、そのオヤジに昨日のようなワニをと頼んだ。
メーニューには載っていない。その時、そこに店に準備もしてなかった。困ったと、思ったが、親父さんが、30分待ってくれ、近くの知り合いのレストランに有るはずだからといて、取りに行ってくれた。皆に、本当だ、うまいうまいと言われてほっとした。
そういうことが有ったところへ、今日はいってみた。全然雰囲気が変わってしまい、昔の素朴さが無くなってしまい。ジャカルタにもどこにでも有る。個店が並び、そのうちの一軒や二軒に注文し、テーブルまで持って来て貰うシステムになっていた。丁度、昼ごはん時だったので、近隣のサラリーマンで結構にぎわっていた。場所は変わっていなかった。
その中の、一軒でサトウキビの絞り出しジュースを売っていた。子供のころ、家の裏の畑にサトウキビが植えられていて、良くかじったものでした。その時の甘さと青臭さが入り混じった、飢えてた頃の懐かしい味を味わった。今回はワニではなく初めてのサトウキビのジュースでした。
サトウキビジュースと湾岸埋めたて地の新名所?
(流石のトイレ)
地図はなく、昔の記憶で、広い道に沿って右へ行けば、着くことは分かっていたが、その他に別の記憶があって、手前で、右に曲がれば、斜めに最短で行けることになっていた。それが、迷う原因になってしまった。後で分かった事だったが、シンガポールの道は、曲がりくねっていて、意識できない状態で、方向が変わってしまうことを意識していなかった。ドンドン遠のいていってしまったのでした。道端の測量や工事をしている人に道を聞こうとしても、知らない人が多く、また、英語もマレー語もできない人ばかりで、全く当てにならなかった。表示もほとんどなく、あっても、何メートルとか何キロという距離は全くいてない。看板によって、まっすぐ行けば行けるとわかった後でも、三差路が出てくる。そこには右か左かの案内が無い。
最後に、500m先のこの道の右側にあると言われて、そのつもりで、行くと、400mくらい先で、道が右側に直角近く曲がっている。その道の右側は、住宅地が続く、実際にはその道の左側にあった。しかし、さっき、教えてもらった場所からの方角はさっきまっすぐの状態の道の右側になる。人の見方や思い方は違うんだと、思って、首をかしげた。決して、彼らが言ったことはまちがいではない?のかな?
到着して、食事をし、オーチャード通りへ戻るときには、昔、従業員とわいわい言いながら帰った道をそのままだったので、まったく、問題なく、30分でイセタン辺りに戻った。それにしても、昔はその通りの両側に目立つ高さのビルはなかったが、現在は、全部が高くなってしまっていて、緑が少なくなり、イギリス領だった紳士的な町並みは消えてしまっていた。ラッフルさんもビックリでしょう。
そのホテルに泊まったわけではなくロビーで待ち合わせただけだったので、部屋の様子か知らないが、さすがにシンガポールのホテルである。ロビー近くのトイレの小便器の下にタオルが敷いてあった。このようなトイレは今までに出会ったことがなかった。思いついても、なかなかここまでしないと思う。
インドネシアもそうだが、外と建物の中の温度差が大きすぎると思う。そう思うのは、私だけでしょうか。外を歩いて汗びっしょりかく、きている服が汗で濡れる。その状態で、デパートに入ってレストランで食事をし、一時間後には汗はしっかり乾いている。そして、茶色のシャツのあちこちに白いしみがついている。塩である。そのまだら模様のまま、外に出る。また汗をかいて濡れて、その白が消える。一日のうちに何度か繰り返し、インドネシアへ戻って来たが、最期は、白い部分が、シャツ一杯に広がっていた。まるで、塩田現象である。
サトウキビの搾り機、ステンレス製の製麺機の様なもの、30cmほどに切りそろえた、サトウキビを三四本掴んで何回も通す。手つきは鮮やかである。
オーチャードストゥリートの様子。
しゃれたお店が芸術的な雰囲気の中に並んでいる。買い物をしなくても、爺さんの私でも、チュチマタ(cuci mata)目を洗うことができる。というわけで、疲れたが、無事に日帰りでビザを取ることができた。