Indonesiaの病気事情

○ トイレ(カマールクチル)

 WC(ウェーツェー)とも言いますが、トイレというのが一般的です。
 突然ですが、インドネシアの便器にはドアに向かって座りますか、背にして座りますか?昔の日本式の便器を想像して、それの金隠しがないものと思ってください。日本人で日本式の便器を使ったことがある人はドアを背にして座ります。そりゃそうです。金隠しが前でなければ座れません。だから、浅くなっている場所に落とします。しかし、インドネシアでは逆にドア方向を向いて座り、深くなっている部分に落とします。考えてみればその方がいいと思います。日本式の便器は何故、こんもりが流すまで残るようになっているのでしょうか。
もっとも、今は見る事はほとんど有りませんが。

 カマールマンディ
  マンディは水浴ですから、水浴室ということになりますが、日本の風呂場と全く違います。上に書いたトイレは、レストランや公共の建物の中のことで、一般家庭では、カマールクチルとカマールマンディは同じ部屋です。もっと詳しく言うと、洗濯場も同じ場合が多いし、バスタブはありません。ドアの内側にフックがあり、そこの衣服を脱いで掛けます。水を溜めておく入れ物(普通はタイルで四角く囲ってある深さが7~80Cmくらい)から、柄杓で汲んでトイレを流したり体を洗ったりする。お湯は出ない。
 お湯が出るのは高級住宅か中級以上のホテルです。私は、エアーコンが有るか無いかと、お湯が出るかでないかを確認します。一般の日本人が泊まるホテルは当然両方ともOKですから、確認する人はいない。
 ガソリンスタンドは一番便利な公衆トイレ、その次はモスジット(イスラム教会)のトイレ、ドライブ中はどちらかのお世話になる。観光地や海水浴場の貸しカマールマンディは更衣室もかねる。どこもかしこも有料です。1000~2000Rpです。
  

 一般家庭環境

 一般家庭の入り口と言うより、その前から、タイルが敷かれている。履物を脱いで入るのだがどこで脱いでいいのか分からない。どうも、ドアの外で脱ぐらしいのでそうしているが、多分それでいいと思う。また、その靴をドアの内側に移動しておくようにしている。その家の人がそうしているからです。一度、そとにおいたまま、話し込んで一時間後に帰ろうとして出たら、靴を盗まれていた事があった。

 食事は床に座って手掴みで食べます。床は30Cm四方の白いタイルが敷かれているのが普通です。食事をする場所はござが敷いてある。ちょっとよければじゅうたんのようなものが敷いてある。
そこへ、色々な料理が真ん中に置かれ、ご飯も一つの入れ物に入れられて出される。それを各自のさらに取って、右手で掴んで食べる。食事前のは手を洗いましょう。食事後も手を洗いましょう。フィンガーボールが出る事もある。
 ちょっとした、レストランにはトイレとは別に見えるところに手洗い場所があります。マクドナルドもKFCも手洗い場があります。
 左手は不浄だから、右手だけ使うと言う事になっているが、結構、皆さん両手を使っている。それでも、口へ持っていくのは右手だけのようだ。左利きの人はどうしているのでしょうか、左利きの人は子供の頃からなくしてしまうのでしょうか。

 寝室はどうなっているのでしょうか。バンタルという枕、スリムッと言う毛布というか、タオルケットというのでしょうか、ちょっと厚手の敷物,掛け布が折りたたんである。使うとき敷くのでしょう。もう一品、抱き枕が必ずと言っていいほど有ります。子供は縫いぐるみを使う。

  どの家も部屋の中は暗い。窓が少ないし小さい。あまり、窓のは気を使わないようだ、有ってもなくてもいいのではないのかと思う。だから、何時も閉まっているし、前に物が置いてあって手が届かないし、覆われている場合も多い。
 夜の明かりも暗い、蛍光灯の電球を使っている家が多いと思うが、10か20ワット程度が一個、ぽつんと付いているだけだ。電気の基本料金がアンペアー契約が大きくなると二乗で高くなるので、10アンペア以下の契約になっている家が多い。だから、エアコン(AC)が無い家が多い。昔の日本の便所の明かりのように薄暗い。目がいいのでしょうか、それで、本や新聞を読めるのです。だから、テレビがある家は非常に明るい感じがする。
 夕涼みなのでしょうか、家の前に椅子を持ち出してというか、もともと、長いひさしの下に椅子やテーブルが置いてある家も多く、そこで、近所の人も集まってきて、ひと時、寝る前に団欒している。テレビも外向きになっていて、サッカーなどをみなさんで見ている。現在の日本には全く無い風景である。

 日本人みなさんがびっくりするのはチチャッという薄灰色の小さなトカゲ10Cm以下だが、鳴き声が大きい。数も多い。壁や天井に張り付いている。どの家にも住み着いている。ハエや蚊を食べると言うが目撃したことはない。人に危害を与える事はない。気になる存在ではある。
 マラリヤやデング熱の媒体である蚊だが、とにかく多い。一年中、どこにでもいる。家の内外、明かりや人に集まってくる。蚊取り線香やマットやスプレー式の殺虫剤を振り撒く。私は自分の住みか以外寝る事が分かっている時は防虫スプレーを吹きかけます。

 以上のことは、一般のインドネシア人から見れば御殿のような、一般的な日本人が泊まるホテルや生活するアパートではありません。

  家庭料理をあまりしない。
 家庭の食事の大半は近所のテント料理屋やカキリマからテイクアウトする事が多い。どの店も油紙とポリ袋を用意してあって、汁物とご飯と揚げ物などを入れてくれる。大体、一人分5000Rp(6~70円くらいで充分な量がある。
  朝はブブール(お粥)の店が多い。会社や学校の前にカキリマが何台か着ていて、門をくぐる前にそこで食事している子や人が多い。家で、朝食は食べてこないのです。今もそうだが、会社では10時にパンや牛乳を現物支給しているところが多い。
  夕食も家で作らず、買って帰る女性が多い。子供に夕食を買いに行かせる親も多い。家庭の台所に様子を見ると、ここで、料理ができるのという散々な光景が多い、今も冷蔵庫がない家庭のほうが多い。作り置きや生物の保存はできないので、買ってきた方が賢いかもしれない。
 日本の昔のチャルメラのように、何かを鳴らしながら、売り歩いている。その音色で何を売りに着たか分かるような仕掛けになっている。ナシウドックかバソかミーアヤムかソトブントゥットゥかなどが分かるのだ。

高級住宅

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