病気 病院
 
 1 インドネシアでは普通のこと

 デング熱、アメーバ赤痢、チフスは普通である。何もびっくりする話しではない。直ぐ近くに患者はいる。どこの会社の従業員の中にも、その家族にも患者はいる。民間の中に住めば近所にもいる。しかし、どの病気も一週間以内で治ってしまう。外資系の会社に勤めている人以外、保険に入っていないので、まず、治療や手術は前金である。
 皆さんの住環境は劣悪、なんでもごみは捨て放題、家庭排水トイレも川へ垂れ流し、水捌けが悪いので水溜りはあちこちにある。都市や周辺の大気汚染はひどい。悪臭はあちこちから漂ってくる。蚊やゴキブリやネズミの大量発生には条件が整いすぎている。 
 鳥インフルエンザはインドネシア全土に広がっている。焼却処分などしているようだが、日本のような大騒ぎになっていないし殆どの人は気にしていない。普通に鶏肉も卵も食べる、ただし生では食べない。鶏肉が売れなくなるということはなかった。
 恐牛病(BSE)も同じこと、ニュースに全くならないが、全土に広がっている。誰も気にしない、Dagin sapi(牛肉),Dagin ayam(鶏肉)はインドネシアには欠かせない。イスラム教徒はDagin babi(豚肉)を食べない。
 だから、心配するなら、国際的なニュースになったり、日本では大ニュースになる病気をいちいち心配するより、どこにでもある風邪や食中毒に注意した方がいい。


 2 日本人の健康管理について
 破傷風などの予防接種は日本で受けてくる人が多いが、受けてこない人もいる。結果としてその差はないようだ。誰もが、言われること、生ものは避ける、水はボトル以外からは飲まない、食器は熱湯消毒してから使う,などであるが、実際実行できるのは、水のことだけである。安全面を重視し、日本食レストランでしか食事しない人がいるが、そういう人に限って下痢などになりやすい。結局、何に気を使っても,用心しても、軽い食中毒のような症状になることは避けられないので、早めに経験しまって、免疫を作ってしまった方がいいと思う。それがひどくなって、入院騒ぎという人はいない。
 当然の事ながら、色々な肝炎、色々な潰瘍、糖尿病、高血圧などなどで、日本からの薬を飲み続けている人もいるし、これらが原因で、帰国する人も多い。うつ病で帰国する人も少なくない。

 3 日本人がかかる一般的な病院
 私はずっとチカランに住んでいるが、昔は、ジャカルタまで行かないと日系の病院はなかったし、総合病院もなかったが、2015年以降、ジャカルタやブカしへ行かなくても、総合病院が沢山なる。より取りみどりだ。24時間オープンだ。日本のような当番医制度や町医者の紹介などはいらない。保険もたいてい使える。ただである。たまたま、行った病院が使えなくても、払っておき、保険会社の手続きをすれば、満額、帰ってくる。体の具合が悪いと感じたら、躊躇なく、病院へ行きましょう。他の人に迷惑をかける前に。

 コロナのラピッドテストも、ほとんどの病院で、いつ行ってもやってくれる。

 ジャカルタ周辺の話しです。AIU保険が使えて現金が必要ない病院は、竹の子病院、メディカロカ、この二つは日本人医師がいる。キョウアイとSOSは日本人医師はいないが日本語OKである。キョウアイは日本で行なわれる一般的な健康診断はやってもらえるが、有料で500US$くらいかかる。(2007年3月現在)
 AIU保険は利かない病院でも領収書があれば後でまとめてAIUに請求できるので、最寄の設備が整った病院も心配することなく診療を受けたり、入院したりしたら良い。場合によっては先払いの請求がある病院もある。全額払う必要はないが、一部だけでも払う。
 プルタミナ、ハラパンキタ、ポンドックインダー、シロアム、ガトゥットゥスブロト、ウキ等の総合病院はMRI+MRAまでの設備は整っているし、入院サービスは日本の病院より上である。ある程度以上の収入がないと掛かれないので、それほど混んでいないため各種検査も早い。
 日本人の多くはインドネシアの病院や医師を信頼出来ないらしく、盲腸の手術でもシンガポールや日本でなければいやだという。しかし、緊急を要する時はそうも言っていられない。心筋梗塞、腸閉塞や脳梗塞で倒れた人がリッポチカランのシロアムで助けられた例も知っている。
 SOSからビンタローのインターナショナル病院経由でヘリコプターでシンガポールへ送られて心臓カテーテル
での手術を受けた人も知っている。こういう方法もある。

 デング熱なら、入院は必要ないのに、ビップルームに入院させられる。熱が引いても、病院側から、退院OKとは言わない、黙っていれば、何日でもいることになる。病院は、保険でとりっぱぐれがないし、それだけ、収入が増えるからだ。

 

 4 不幸にして亡くなる
 ジャカルタ周辺に1万人以上の日本人がいれば、残念ながら亡くなる人もいる。死因は、自殺、急性心筋梗塞、脳梗塞など、突然の死だけである。これらの原因で倒れ、助かった人もいる。特にゴルフのプレー中に倒れたという話はよく聞くし、そのまま、亡くなったという話しも、何回か聞いた。
 担ぎ込まれた病院の医師による死亡証明書がまず必要。これが無いと、後の行程に全く進めない。ガトゥットゥスブロト病院に遺体安置所があり、24時間営業で、どんな宗教も引き受ける。葬儀屋が要望を聞いてくれる。焼き場はNIRWANA、北ジャカルタ、タンジュンプリオクよりもっと北の海岸近く、葬儀場からバイクの先導者つきで数珠繋ぎの葬列で移動する。遺体安置から焼き終わるまで殆ど日本と同じ形式で行なわれる。

 5 うつ病
 日本人若者で外向的でない人、若者同士の仲間を作れない人は、閉じこもりになりやすく、うつ病になりやすい。多くの日系企業は日本人の数が4人以下、年齢は幅が広い。過去の経歴も雑多。性格もばらばら、仕事の能力もピンからキリまで、人間関係は大変難しい。
 優秀な人、仕事が出来る人が、その中で、孤立してしまい、出来ない人同士がいじめにかかる会社も多く見てきた。時として、何が正しいか分からなくなる世界でもある。
 40歳以上になると、若年認知症ではないかと思われる人もいる。本人は意識しないので、これは厄介である。日本社会の縮図というより、濃縮像といった方がいい。より極端な例が多い。
 うつ病は竹の子病院が良く相談に乗ってくれる。

6 プッツン病
 多くの日本人がかかる病気。残念ながら、ストレスが原因なのでしょう。思うようにいかないことが多いのでしょう。外国人、主に東南アジアの人々に対し、だめ人間感覚を持ってしまいやすい。
 時間にルーズ、嘘をつく、他人の責任にする、分かった振りをする、報告をしない、などなど、「奴らはだめだだめだ」が口癖になりやすい。日本人同士、愚痴の言い合いが多い。
 そういう人たちは、結局、ミスコミや誤解が原因のことが多い。それはまた、会話力不足や会話の機会不足なのだが、本人たちは、それを棚に上げてプッツンと切れる。酒の量が増える。悪循環。
 横から見ていると、日本人の一番かかりやすい、治療方法が無い良薬も無い気の毒な病気だ。

 インドネシアへ行かれる方で一番心配なことは各種の病気のことだと思う。こういうことがあった。ある会社でストライキが発生し、長期化したので日本から100人ほど作業員を送り込ませカバーしようとした。ところが、一週間もしないうちに30人ほど腹痛や下痢症状で仕事が出来なくなってしまい。役立たずのまま帰国させた。
 日本人は東南アジアの国々に較べれば無菌室に住んでいるようなもの、雑菌に対する免疫がないので、用心をしても腹痛などから逃れることは出来ない。

7 私の健康保険
 ずっと、日本でAIU保険に一年契約で入っていた。10万いくらかだった。殆ど、お世話になることはなかったが、パニック障害(後で分かった)になった時には大変助かった。総額で、40万円くらいかかったが、是が全て、只になった。
 現在はインドネシアのAIU保険に入っている。年間5万円位である。皆さん参考にしてください。保障は同じで、掛け金は半額になります。クレジットカードのような証書になっている。

2019年
  私は、訳の分からない病気で、一か月半の間に、何軒の病院に駆け込んだことでしょう。今でも、偶~~に、眩暈がして、近所の総合病院に潜り込みます、半日ほど、救急病棟にいて、何でもないからといわれて、追い出されます。ジャバベカゴルフの近くに、総合病院が数棟ある。適当に、気が向いた病院を選ぶ。

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