インドネシアのプラスチック押出成形                 2019

10月7日  (^_-)-インドネシアの押出成形

 インドネシアで手伝い
 この頃の会社訪問を通して、その会社の方々から大変ありがたい言葉をいただき、涙が出そうになるくらい感謝しています。私がなんとなく自然に受けた仕事が、それらの客先にとってはかなり切実に現地調達したいと考えていて、インドネシア中捜しまくって、出来るところが見つけられない状況の処に私があらわれた、そして物になって現在に至っているのです。

2011年ごろの話、今回の訪問は、新任者の紹介が目的ですが、私は間もなくPT.NPIから離れるという紹介でもあるわけで、どうしても、新任者との話よりも私との話が主体になってしまうのは仕方がないかもしれない、とにかく、長い付き合いをさせていただいているところばかりで、押出の製品は私がインドネシアに現れたから日本や海外から輸入していた物を国内調達するという決断をして私に寄りかかったという会社ばかりです。私がいなくなればその後が心配、どうなっちゃうの?という会社ばかりです。それほど、押出の仕事をなんでも引受けてしまう日本人はいないのです。

インドネシアのプラスチック押出成形は軟質硬質PVCの異形、パイプなどは日本人がいなくても技術導入で30年ほど前からできています。その他でできる物は、すべて、装置を日本など外国から導入して、それだけを作ってそれだけを売る、あるいは、自社の製品の部品にする。例えばボールペンの会社が、インクがはいるPPチューブを作っています。男性化粧品会社が、絞り出しチューブを3層で作っています。シート屋さんは勿論シートを作っていますし、袋屋さんはインフレーションモールディングをしています。インフレーションの会社は掃いて捨てるほどあります。特殊だと思うのは電話会社がグラスファイバーケーブルを地下に通すためのHDPEパイプを自社で作っています。かなりの量です。

PVC以外の押出成形といっても、注文を受けて成形する会社が大変少ない。それでも、中華系やインドネシア系で数社ある。しかし、技術水準は低く、日本品質でできるところは無い。しかし、それほどの品質を求めなければ非常に安く購入することができる。日系企業で、現地でOKを下せるなら採用できるが、日本で承認をするシステムの会社は、採用は出来ないでしょう。樹脂は製品の大きさや厚さによるが、HDPE、LLDPE、POM、PA、PMMAは客先からの注文は取れません。

ということで、何でも断らないでやってしまうというのは14年くらい前から私、ただ一人です。そして、今回、私の後釜で来た人はどうでしょうか。

PT.NANBU PIの私の後を引き継ぐ人に対しても、それぞれの会社の担当者は、そのことを話し、しっかりやってほしい、と、いうわけですから、プレッシャーは次第しだいに増してくると思う。実際に、訪問先で新しく国内調達に切り替えたいという話が早速出されているが、どう対応をするのでしょうか。

 私が居なくなって、私が指導したインドネシア人スタッフの方が技術は上で、彼らが引き受けたい仕事を断ってしまい、新しい仕事は取れず、間もなく、帰国してい舞った。その後、素人が上司になっているが、どうにもならない、そして、いま、私、23年目になるが、未だに、私のような日本人はいないし、コレアもその他もいない。

10月8日  (^_-)-インドネシアの押出成形

業界の様子

 タイやマレーシアの日系押出成形会社から輸入している会社もある。こちらのローカル企業では台湾やフィリピンの現地企業から輸入している物もある。そしてそれらの多くは日本から輸入している製品より、納期、品質で問題が多いことも聞いている。それらの仕事も引受けてあげたいが、問題は、少量であることと、それぞれの会社が新たに金型費用を掛けることを躊躇しているのです。

 そういう会社からどうしても仕事を欲しいというなら(口座を開設したいのなら)金型費用を極力安くし、金型では損をすることを前提としなければなりません。ただし、製品の価格は現在輸入している価格と同じでいいのです。メリット、デメリットのバランスを考慮し、会社、担当者が決めることです。担当者の能力に大いに関係があります。その仕事は難しいと思うか、簡単にできるよ、と思うか、金型についても同じで、日本の金型屋に相談しなければならない、と、思う人には、そこの時点で、もう、その仕事は“出来ない“と同じです。シンプルなデザインで、現地金型屋で出来る金型を思い浮かべなければその仕事を手掛けようとする資格はありません。

 袋以外で、大量に使う押出製品は原料がPVCかHDPEです。これ等の原料はインドネシア国内で作っています。そして、価格は特別に安く手に入れている。PVCの場合は成形の会社がやはりインドネシアで作られている粉末状のモノマーを購入して、添加物や可塑剤を混ぜて使っている。こういうやり方は日本と同じです。

 

 その会社の名前は明らかにできませんが、日本から今でも輸入して使っている押出製品の種類は沢山あります。私はそれらの全部を作ることができます。そして、金型価格、製品単価は0.6掛け以下でできます。そして、長ければ半年、早いものは二週間もあれば試作品を提供できます。断るような、考え込むような製品は一つもありません。

 

 どうでしょうか、日本で押出成形に係わっている人で、自分が、やってみようという人はいないでしょうか。出来上がっている物をコントロールする人では無くて、自分から製造に手を出す人が求められています。

Soto Betawi Sate Kanbin Nasi 3万Rp(3百円)ブンクスといって、テントレスタランで油紙に包んでもらって家に持って帰って食べる。インドネシアの家庭はそういう食べ方をする、自宅で料理しないのです。子供はお母さんの手伝いをして料理や果物の皮むきなどを覚える機会が少ないので、料理が出来ない若い女性が多い。だから、また、ブンクスになってしまうのです。

 多品種  少量  安価

10月9日  (^_-)-インドネシアの押出成形

 出来る物出来ない物

 スパイラルチューブ、コイリングチューブ、コルゲートチューブ、窓付きの配線ダクト、のの字、縦割りチューブ、勿論グロメット、エッジング、6や66ナイロンチューブ、ウレタンチューブ、丸棒、板などの素材などは、インドネシアで作られていない。しかし、グロドックへ行けば殆ど台湾からの輸入で揃っている。塩ビのサッシや木目調の製品も出来ないが、グロドックにもない、インドネシアでは全く需要が無いのでしょうね。

 原料が手に入りにくく、価格も高い物は無いと考えていい。12ナイロンチューブを細々とやっている会社があるが、其れだけで、のびる可能性は全くない。むしろ、それを使う目的が12ナイロンでなくてもいい場所で、日本からの図面がそうなっているので使っているだけで、もっと手に入りやすい、汎用の樹脂を私なら勧める。今成形している会社は私が作った装置と技術指導で可能になっているが、応用は聞かないし、他の樹脂で提案する知識と技術を持っていない。その程度です。

紐や針金のブレードホース、硬質PVCの丸パイプや角パイプ、各種ケーブルを隠すチューブや異形品はローカル企業がやっている。インドネシア独特だと思うが、ラタン風の材料をあちこちで作っている、過当競争になっていて、つぶれる会社も多いが、始める会社も多い。発泡にしたり二色にしたりしている。スカルノハッタ空港近くのチェンカレン辺りの工業団地に何十軒もインフレーションフィルムとラタン製造工場がある。経営者は中華系インドネシア人で、其処ら辺の一角には、中古装置や周辺装置を扱っている商社も多い。軟質PVCのコンパンウンドもこの辺りで大量に作っている。透明のふにゃふにゃチューブを作っているインドネシア押出成形屋は、ここから買っている。

 

押出といえば、説明する時、ストローのようなものを作るのは押出成形だという。そのストローですが、これはもう三十年前くらい前からインドネシアで作っている。台湾や韓国企業が作っている。二色以上の多色成形、その色筋を捩じり模様にも出来る、曲げやすくするジャバラも一分間に200本位を作ってしまう装置もある。過当競争で韓国企業の一社が一夜で全員姿をくらましたというスバンにあった会社を知っている。

 

フィルムではなくシートの成形となると、ぐっと数が減る。日系企業もある、自分の会社で作ったシートを真空成型に使っている会社もある。

私の技術履歴です。

http://www.k4.dion.ne.jp/~enplaind/newpage%20top%202.html

インドネシアで手掛けたものもあります。製品を作り上げて日本側からの承認をえたが、日本内の今も作っている会社と政治的な関係で、インドネシア内調達を断念した製品もある。しかし、それから、7~8年過ぎて、価格の関係で、現地調達に踏み切らなければならない状態になっている。そこで、もう一度やってほしいという話も出てきている。しかし、私ではなく、後を継ぐ予定の人の判断に夜しかない。私は返事を出来ない。

毎日のように大雨にたたられている。雨宿りと悪路

多様  押出  可能

10月10日 (^_-)-インドネシアの押出成形

 事情

 2010,10,10、午後10時10分を過ぎたところです。

昨日も今日も午後から出勤で製造のトラブルに対処した。

インドネシアでプラスチックの押出成形に関して私が今やっていることは、何度も、触れていますが、外国から輸入して使っている企業の現地調達のお手伝いとその製品を作ることによってインドネシア人に技術を伝達することです。これが十数年前から一貫した考えである。私がいる会社自体に損をさせたことはありません。その会社の技術水準が上がるし、若干の利益をもたらしています。

 当然営業的なこともしますが、それは、私の技術を求めている客先に安心をしていただくためです。求める価格で使える製品を安定供給するという基本的なことを淡々とやってゆけるということを納得してもらうためです。

 今、この世にない、誰もやったことがない製品をつくる技術を開発するということはやっていません。これからもやるつもりはありません。若いころは、日本でまだない製品、誰もが作れない製品を数多く作ってきましたが、今では、そういう仕事を引き受ける自信がない。特に開発仕事は頭も使いますがどちらかというと体力を使います。若いころの体力は無いので、試作など持続することが出来ない。連続で色々な条件を変えてテストを続けなければならない、原料、金型、製造条件それらの組合せは無限大にある。根気よく、最良の条件を作り出さなければならないし、探し出さなければならないのが開発です。私が作った日本で初めての製品は20代から30代前半に掛けてが、80%以上です。その後は、何年に一個という感じです。インドネシアへ来てからは、今まで手掛けたことが無かった仕事が80%以上ですが、日本でどこかの会社が作っているものを現地化ですから、新しくはない。人ができている物を私が出来ないわけがないと思って、すべての製品を現地化してきました。中には、日本のどこかの会社の技術者が何年も掛けて原料メーカーを巻き込んで原料から開発し、やっと作り上げただろうなと思われる、私にとって、やりがいがありそうな仕事を引き受けて、日本のその会社の人には申し訳ないと思いながら、作ってしまう。日本の仕事を奪ってしまう。

 数年前に有った話だが、私が製造を頼まれて割合簡単にやってサンプルを出してしまった製品が有った。それも、日本製は硬質塩ビだったものを私はPS(GPPSとHIPSの混合)とABSの二種類で作って、形状的にはOKになったが、色が微妙に塩ビ製品と違うと言われ、その後、何度か色を変えて出したが、結局、色でOKにならず、その話は消えてしまった。当時は、その製品の立ち上げのときに散々苦労を掛けた会社からの購入を止めて、現地調達に切り替えてしまうという決断が、人情的に出来なくて、結局、そのまま、日本の会社から購入を続けてきたが、この円高状態の中、今となっては人情などといっていられない状態になって、その難しい仕事を私にと改めて頼んできている会社がある。それも一社だけでなく、何社かあり、製品の種類は20以上ある。しかし、もう、私がやるわけにはいかない。

 と、いうことで、押出成形の技術はまだまだ求められている。製品を作る技術があるなら、沢山の仕事がある。

 昨日とはうって変わって快晴、ボゴール方面の山が見える

ドリアンのパック入り、実が開いてしまって腐りかけた実の一部、まだ、腐ってはいない実をパックで売っている。それでも売れないものは50%値引きで売っている。拡大してみれば幾らになっているか分かると思いますが、ニパックを約600円位で買いました。腐りかけているドリアンが一番おいしい。ちなみにこの状態にして幾重にもプラスチックの袋に入れてトランクへ入れて飛行機に乗せて日本へ持って行くことが出来ました。

三分の一ほど食べると顔がほてってきてちょっと酔ったような気分になるのは私だけでしょうか。

再び  背に腹  円高

       10月11日 (^_-)-インドネシアの押出成形

 成形装置

 押出成形のインドネシアの装置について書いておく。社内で使うものを使っている会社は全て、日本で装置全体をその製品が出来るようにして、一式、日本から輸入して使っている。至れり尽くせりの過剰装置でその製品しかできない。他の製品を作ることは全くできない。融通が効かないがんじがらめの装置になっていて、さぞ高価な投資をしたのだろうと思う。

 1996年、私が始めて赴任した時にはチューブ製造とエッジング、グロメットが出来る装置を太田化工から送ってもらった。定置式乾燥機、スパイラルカッター付き自動ナイフカッター付き引取機とグロメットカッターも持ち込んだ。二ラインで2千万円の投資でした。

  その後、回転刃式のジドウカッター、補助押出機、などなどを入れて8ラインにした。その装置は今、他のインドネシア内の会社に移されているが、新しい仕事は取れずに私が手掛けた仕事をやっているだけである。空きを埋めるために軟質PVCチューブを作っているが、それを作るだけでは大変もったいない装置だと思うが仕方がない。

インドネシアには押出機や製造ラインをつくっている会社は無い。台湾製、韓国製、中国製のチューブ製造装置を安く(日本からの半値)で手に入れることが出来るが、私にとっては使いにくいし、メンテに関して心配なので使おうとは思わない。そこで、二年前から、私が指導をして近くの鉄工場で引取機、自動カッター付き引取機、バキュームボックス付きの水槽などを作って、今使っている。性能は今一だが、装置の部品の品質が悪くて故障しやすいが、なんとか実戦に使っている。押出機は夜逃げしたストロー製造韓国会社が残していったものを格安に入手して使っている。チューブ製造ライン一式で約300万円である。

こういうことをやっている日本人は私しかいないし、他の会社にお勧めは出来ない。車を自分で運転してどこまでも行ってしまうのと同じことです。他の人には勧めません。

 

その会社の考え方に依りますがとにかく輸入した装置を使うしかありません。乾燥機や粉砕機、自動寸法測定器、射出が主に使うホッパーローダーやホッパードライヤーも全て輸入です。

ある会社はチューブ製造装置二本取りを1ライン3500万円で導入した。その他にもある会社は異形チューブの製造装置一ラインを3000万円で導入した。いずれもその製品しかできない全く応用が効かない装置である。

押出技術の専門家はいないので、日本で完璧にその製品が出来ることを確認し、装置を作った会社の人が二三カ月インドネシア人に製造方法を指導し、出来るようにする。そういう費用も込の価格である。

いずれも、私は作れば日本から輸入したとしても1500万円以下に抑える。インドネシアで作れば、500万円で出来る。

 ローカル企業の全ては中国製など日本製以外の装置を使っている。再生ペレットを作る装置、ポリ袋を作る装置、大体、殆どが、中華系インドネシア人である。台湾企業韓国企業は勿論自国から輸入して使っている。

MM2100ルコの向かい側のロッテマートのオープンテラス(フードコート)でソプギガとインドネシア人の食事の風景、ナイフとフォークではなく、スプーンとフォークを使います。

国産  ポリ袋  過剰品質

10月12日 (^_-)-☆インドネシアの押出成形6

金型

押出の金型は自己責任で型を決めて金属加工場で図面通りの金型を作ってもらうだけだし、二次元加工だけなので、近所のローカルの会社で作ることができる。ワイヤーカット機をもっていることが条件になるだけだ。持っていなくても、そこから外注に出しても構わない。ということで、射出と違い日系企業にこだわる必要はないので安くできる。

ただし、作る製品の金型のデザインが出来なければ、それは、その製品を作る能力がないということで、断るしかない。日本の本社に相談し、その製品が出来るまでやってもらって、その装置や金型をこちらに持ってきてやるという考えは、価格的に全く無駄である。インドネシアで全てを何とか出来なければその仕事を引き受ける資格は無い。

また、ローカル企業を使うときにポイントを的確に伝えて間違いないように作らせる指導をする必要がある、それが、出来ないで、ローカル企業の責任にしてしまうのも、自分に跳ね返ってくるだけで、出来ないと同じ事である。

勿論、日系企業やローカルでも日本人が手伝っている会社も沢山あるので、そこで作れば意思疎通はローカルだけよりも出来るが、価格は高くなるし、金型で製品が出来るかできないかは自己責任に変わりは無い。

その点、射出の場合は、製品の図面を渡して、金型の種類と何個取りなどを支持し、金型屋からの若干の質問に回答するだけで、後は、出来なければ、出来るまで保証をしてくれる。押出はそういうわけにいかない。

知られていないが某世界的ファスナーメーカーの金型部門の技術力と最新工作機械はインネシアでNO1だと思う。射出成型機も社内で作ってしまう能力を持っている。社内の仕事優先だが装置が空いていれば高品質で格安の金型を作ってくれます。

http://www.k4.dion.ne.jp/~enplaind/newpage030.html

それほど詳しく紹介してあるわけではありませんが、押出についてある程度経験があって、なお且つ技術を向上させたいという意欲のある人には、大いに参考になるはずです。

私が持っている技術では、チューブ、パイプの溶融金型と寸法を決める溶融金型の種類は大きく分類すると6種類ある。その中で一番簡単、単純なのが軟質塩ビチューブである。一番、難しいのはPOMや66ナイロンなど、冷却速度が速く、硬い樹脂用である。

プロファイル、多色成形、コーティング、多孔チューブ、蛇腹チューブ、それらを組合せした製品。現在、日本から輸入している製品の知る限り全部を作ることができます。その為の金型のデザインも勿論できます。

全部品をインドネシアで調達して作った純インドネシア製の引取機と回転ノコ刃の自動切断機。

特技  可能  現地調達

  10月13日 (^_-)-インドネシアの押出成形

日系押出成形会社

日系で押出成形品の注文を取るために営業を置いている会社は三社です。EJIPのA社、MM2100のA社と今私がいるN社です。いずれの会社の事も技術的にどこまで出来るか何ができるか私は知っています。

作っている製品と納入先も殆ど知っています。そして、現在どんな話がどこから持ちかけられているのかも知っています。それに対し、どう返事をするのかも分かっています。

いずれの会社も技術的には一長一短というより、ドングリの背比べといった方が良い。どんな、話でも、直ぐに出来るとは言えない、直ぐに客先を安心させる返事は出来ない。一か月とか二カ月かけて、本社などの相談し、どう返事をするか検討してから出ないと出てこない。現地にそれらの製品を先頭に立って金型や装置の手配をし、自らがトライをし、製品を作り上げることが出来る日本人はいない。それどころか、色々な樹脂に特徴やそれに伴って成形方法が違うと説明できる日本人がいないところもあるので、現在やっている仕事は続けられるが、新しい仕事は全く取れない会社もある。

もっとも、客先の日本人が押出の事、樹脂の事を知っているかといえば、全く知らない。とにかく、日本から輸入している製品と同じものを求めるだけで、他に安い成形しやすい樹脂があって、それに変えたらどうかという話をしても、全くのって来ない人が多い。そういう意味で、樹脂の知識を持っていても客先に対しては意味がないかもしれない。結局三社とも現場で陣頭指揮を取って製品を作り上げるという日本人はいない。客先にしてみれば頼りなく見えてしまうので、新たな仕事は取れない。三社とも、じり貧になるでしょう。

各社とも本当に必要な日本人は現場で仕事が出来る人をだと思うのだが、収率を記録しているのかとか、製品の置き場所がどうの、生産計画通りに生産できていないとか、監査員のような人がいるだけである。監査をして気が付いたことを自ら、やって見せる人もいない。

品質管理システムや実践面でもかなり問題があり、日常的に客先からNG品が戻されている会社もある。なのに、検査システムを改善しようとしている様子もない会社もある。もしそういう会社へ手伝いに入っても、技術を教えて新しい仕事を取ってあげるわけにはいかない。客先に迷惑を掛ける可能性が高いからである。冷蔵庫のガスケットなどは本当にいい加減な製品で、使えれば使ってください、使えなければ返してください、代替えを出しますから、客先の担当者もその調子でOKなのです。クレーム対策書とか対策の実施状況の報告とか、そういうものを求めない。なあなあで日常が流れている。だから、そういう会社がシビアな寸法公差を求められる製品はとてもじゃないが出来ないし、出来るようにしてあげられない。

がちがちに硬い話を一週間にわたって書きました。癒しに最高の写真だと思います。久しぶりにパンガンダランの写真、朝日と姉弟、勿論半島の首根っこの東海岸と半島の先端に近い自然保護地区のラフレシア(ブンガバンカイ)

押出成形  技術力  現場力

10月14日 (^_-)-インドネシアの押出成形

原料

パネルの金型の予備として、現在使っている金型と同じものを一セット製作に掛っている。場合によっては二ラインで生産できるようにもする。

押出の原料も射出と違うので入手に困難は付き物です。原料に関すること、インドネシアの国産はPPとPEがある。輸入品の三分の二以下の価格で買える。トリポリタ チャンドラアスリです。問題点は

1  安定供給が時々止まってしまうこと。突然のプラント掃除で生産が止まってしまうことがある。

2 支払いは前払いが原則で、振り込まれたことを確認後、原料を出してもらえる。

3 押出用の原料というグレードは無く、一番MIがちいさいグレードでやるしかない。日本なら0.5くらいのものがあるが、こちらでは2.0が一番硬い。

4 MI ロット間バラつきが大きい。温度条件や他の製造条件を変えて生産できる能力が必要になる。

5 送り届けてもらうことは困難、こちらから、受け取りに行かなければならない。ただし、20フィートコンテナ一杯になるほどの量を買うなら届けてくれるし、商社を通さないで原料メーカーから直接買うことができる。

直接買えるのは10トン以上で、それ以下なら、商社を通さなければならない。ローカルの専門業者の倉庫から出してもらう。原則は、お金を持って取りに行くことです。

PVCは既に書いたがモノマーを買ってきて、可塑剤などの添加物と配合して原料を作るが、そういう会社は沢山ある。日系もMM2100にある。自分で作らなくても、軟質塩ビの場合はイエローページを見れば、沢山のローカルメーカーがあることが分かるでしょう。直接買えます。ただし、安全シートのようなものは手に入らない。

PP.PE以外の多くの種類の原料はタイ、シンガポール、韓国、日本から輸入したものを使う。日系の商社を使うが、支払い条件は大体月末締めの翌月末払いです。フォーキャストを出し、ある程度まとまった数量で輸入してもらい、それぞれの倉庫から何カ月かに分けて出荷してもらう。外国産ですから原料自体が高いし、輸送コスト、倉庫費用が足されますから、当然それなりに高くなります。フォーキャストを出した分は受け取りを保証しなければなりません。

サンダル、靴底、ペングリップなどのエラストマーはサントプレンを輸入している会社があって、そこが供給しているが、増量剤が80%以上である。純粋なエラストマーはどこから輸入しようが1000円くらいはするのでそのままで使う会社はない。

PS、ABS、POM、PMMA、PA,その他、輸入である。着色コンパウンドメーカーもローカルを含めて沢山ある。それらの会社の原料手配手法も同じである。

マスターバッチ、顔料(ピグメント)供給会社もコンパウンドメーカーと同じように何社かある。

ただし、いずれも、受け入れ時のカラーチェックをしっかりやった方が良い。いざ使い始めて色が違うなどと言わないように。

MMのA社は,飛びぬけて、程度が低い。取引をしている会社は気の毒である。それらの会社を救いたい。以前のMAKUTAへさっさと変えてしまった会社は今安堵しているし、新アイテムも順調に伸びている。

天下のNPIが見積もり依頼を受けて、「そういう製品は、やったことがないから出来ません。」と返事をするのでしょうか。技術者としての姿勢は私なら出来るのに。

直線階段を登りきるとこんな火口湖が見えます。タシクマラヤの郊外です。ジャカルタから3時間で行けます。

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