11 レストランで食事も終わり、支払いをしたいとき、インドネシアでは勘定書き(請求書)を席まで持ってきてもらい、其れを見て、支払う。そして、おつりと領収書をテーブルで待つ。受け取ったら、チップをおきたければ置いて、立ち上がる。これが普通です。日本のように黙って勘定書きがテーブルに届く事はありません。
それでは、ウエーターやウエートレスをどういって呼びますか。黙っていて、こっちを向いてくれるのをいつまでも待ちますか。思い切って、ウエーターならMas!(マス)ウエートレスならMbak!(ウムバ)あるいはBa!(ば)と大声で、自信を持って呼んでみてください。その時、片手を大きく上げればなおいいです。彼らが振り向いたら、Minta bon(ミンタ ボヌ)”勘定書きをお願い”と言いましょう。
其れができれば、彼らは、この日本人、できるな、と思い、勘定をごまかそうとはしません。もっとも、ごまかそうとしなくても、間違っている事があるので、支払う前にできればチェックしてください。 別にレストランでなくても、どこでも、人を呼ぶ場合は男は「マス」、女は「ンバ」か「ブ」と呼べばいいのです。「ブ」はIbuの略です。ただし、イブは、母親、既婚の女性の意味なので、一般的には、バッ、がいいですね。ガソリンスタンド(Pompa bensin)で、支払うとき、領収書はkitansiクイタンシですが、Minta bonで、一般的には、といえば、領収書を渡されます。私の場合、金額を言って、入れてもらいます。例えば、2ratus(ドゥア ラトゥス)だけでいいのです。リブを言いません。20万Rpと分かります。すると、ボン?と聞かれる。ヤー、と、答える。給油が終わって、領収書と金額を交換します。
12 否定語について書きましょう。教科書的にはtidak(ティダッ)が動詞や形容詞の前に来る。bukan(ブカン)は、名詞の前に来て否定する、です。これも、勿論其れでいいのです。名詞を否定する機会はあまりないので、ブカンはそのままですが、ティダッはtak(タク)とuga(ウガ)がある。sayaやandaと同じように、一般のインドネシア人はtidakはあまり使わない。歌詩にも出てきません。
ウガは、私もよく使う。ティダを使うことはない。日本でも、ついつい使ってしまってから、ない、とあわてて言いなおすことがある。
私は、会議など、一応、丁寧に言わなければならない時以外は、ガッ、しか使わない。
tidakはtakとugaを使う事が多い。このことは今後書かないが、この講座では、tidakを使う。
13 ”あれ〜〜”とか”びっくり”などという、驚きのとき、思わず出す声、なんというでしょうか。呆れて、思わず出す声も同じです。 Adu~"(アドゥ〜〜〜)です。日本にいる今でもアドゥ〜〜と叫んでしまいます。特に、ゴルフでミスショットをした時や、他人がへまをやったときは口に出てしまいます。韓国語では”アイゴ〜〜”にあたります。Yaa
Tuhan(ヤー トゥハン)”Oh my God”(オーマイガッ)も、同じですが、ほとんど聞かない。
あまり使わないが kaget(カゲッ)”びっくりした”とか”驚いた”の意味です。比較的、間をおいて、ちょっと冷静にびっくりしたときはカゲッと言えばいいのです。大袈裟に言ったり、冗談で言ったり、する。
14 ”大丈夫だよ”。”なんでもないよ”。”心配いらないよ”“どうでもいいじゃん”。Tidak apa apa.(ティダアパアパ)略して、Gapapaガパパです。いい加減な、インドネシアの文化を象徴する言葉です。2017年、日本の三人組が、この歌を歌って、評判になっている。Ragu tidak apa apaで検索してください。
Ada apa?(アダアパ)”どうしたの””何かあったの”と聞かれたら、応える言葉です。
しかし、アダアパには何か物があるか無いか聞く場合も使う。ニュアンスや状態によって判断し、何もなければ、Tidak
adaと言うし、あれば、物の名前を言うことは当然です。
アダアパ?と聞かれた時だけでなく、なにか問題がありそうな時、体調について聞かれた時などなど、使う機会は大変多い。
”どうしようもないね”Apa boleh buat!!(アパ ボレー ブアッ)あきらめと、呆れた時発する言葉で、日本語とインドネシア語でピッタリ一致します。あまりにも道が凸凹で、どうしようもいないといいたいので言えなかった。家に帰って、和・インドネシア辞書を引いたら、出ていて、一発で覚えてしまい、インドネシア人に対し、インドネシアの環境について、話すとき、よく使った事を覚えている。
15 Berapa?(ブラパ?)”いくつ””いくら”日本語では数の数え方によって、いくらでもある言葉です。値段なら、harga(ハルガ)”Rp”.batang(バタン)”本”.halaman(ハラマン)”ページ”.などなど、ブラパの後についけるのが普通です。〜nyaを付ければ前でも後ろでもいい。Harganya berapa? Tingginya berapa Cm?(ティンギニヤ ブラパ)”身長は何Cm?”のようにです。しかし、そのときの状態によって、ブラパ?だけで、何のことを聞いているのか分かるものです。分からない時は、相手が聞きます。”何のこてですか?”と対象の名前を言います。
Berapa banyak?(ブラパ バニヤック?)バニヤックは”多い””沢山”という意味です。だから、”どれだけ、沢山?”になります。”量はどのくらい?””ボリュームはどれくらい?”などの時使います。
16 支払いの時、おつりがない状態でピッタリの場合、 uang pas(ウアン パス)”調度のお金””ピッタリのお金”と言います。ウアンはお金です。パスがピッタリです。有料道路の支払いゲートが並んでいる沢山ある場所には、UANG PASと書いてあるゲートが幾つかある。2017年、今はなくなっている。そこはお釣をいらない調度の車だけ通る事ができるゲートです。行列が少ないので早く通過できるというシステムです。しかし、インドネシアですから、調度の車ばかりではありません。多すぎるなら、お釣りはくれますが、いやな顔をされます。
どんな時でも日本語の”ピッタリ”、”調度”なら使えます。ただ、パスといえばいいのです。もう一つ同じ意味で、cocok(チョチョッ)があります。”よく似合う”などの時使いますが、どちらを使ってもいいのです。
それではkamar pas(カマール パス)は?カマールは”部屋”です。洋服売り場にあります。試着室です。サイズや見立てが調度よいか、どうか試す部屋だからです。カマール チョチョッと言っても充分通じますが、カマール パスと書いてあります。
17 coba(チョバ)”試す””挑戦する””やってみる”の意味です。インドネシア人は好きな単語でしょうか、使う機会が多いようです。よく、耳にします。Boleh coba?(ボレー チョバ?)”試していいですか””試着していいですか”は洋服売り場で。
Tolong coba.(トロン チョバ)”動かしてみてください””点けてみてください””試してみてください”は電気器具売り場で使います。インドネシアでは電気器具を買う時は必ず、試して確認します。こちらから、頼まなくても、店員が目の前で、どうだ、大丈夫だろうと、スイッチを入れて確認します。そのための差込なども手近かに準備してあるのが普通です。
(トロン)は”お願いします””助けて〜〜””手伝ってください”です。自分が危ない時、人に助けを頼む時、tolongといいます。聞こえる範囲に人がいれば助けてくれます。Mintaミンタ、は、お願いですね。
私は、工場で、Cobaチョバの連続です。tryですね。Coba ulang lagiあるいは、Coba tulusです。試作の繰り返し、試作の連続です。
18 ここで、ちょっと、発音について、Kは(ク)です。Cは(チ)です。これを踏まえて、Coca colaをインドネシアではなんと発音しますか。そうです。(チョチャチョーラ)です。ではCokeはどうでしょうか。(チョーク)です。
嘘です。商品名ですから、普通にコカコーラとコークでいいのです。冗談で、前者のように言ってオーダーすると、こいつインドネシア語を知ってるなと思われます。勿論、冗談と思われ、にこりとされます。 英語から来ている言葉以外は(ちゃ、ち、ちゅ、ちぇ、ちょ)になります。だから、cocokは(チョチョッ)になるのです。cobaは(チョバ)です。
kは(か、き、く、け、こ)でいいのです。
19 ”ちょっと失礼””ちょっと””ちょっとお願い””すみませ〜ん”Excuse meはPermisi(プルミシ)です。緊急時には使わない言葉です。ガルーダインドネシア飛行機の中で乗務員に声をかけるとき使ってください。オヤッというような顔(~o~)をして、直ぐ振り向いてくれますよ。
(トロン)でもいいのですが、日本語で色々あるように、インドネシア語でも色々な言い方があるし、それぞれ、若干ニュアンスが違うし、言い方によって、怒っていってるのか、和やかに言っているのか、急を要するのか、ゆっくりでいいのか、緊急かは分かるものです。
20 ”手伝い”は手伝いでまた別の単語です。bantu(バントゥ)です。”援助”もそうです。手伝いを頼む時はMinta bantu(ミンタ バントゥ)と言います。Minta
tolong(ミンタ トロン)”助けてください”Tolong
bantu(トロン バントゥ)でもいいのです。(ミンタ)も”お願い”という意味です。
penbantu(プンバントゥ)は”お手伝いさん”の事です。penが基本形の前に付くと人や道具になります。どちらかは、決まっていません。(プンバントゥ)手伝いの人ですから、”お手伝いさん”です。私もやっている”保証人”はpenjaminan(プンジャミナン)です。(ジャミン)は、”保証する”動詞です。その後ろにanが付いて名詞の”保証”になります。その前にpenが付いて”保証人”です。
辞書を引けばこういう例は山ほど出てきます。