大井川鉄道SLの旅
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2013年3月30日  (^_-)-大井川鉄道SL 1535 ギリギリ、最終日、孫二人と妻の四人で、SLの旅に出かけた。何十年ぶりでしょうか、この石炭を炊く匂い。レールの継ぎ目のがたごとという音と振動、なつかしさが込み上げてきた。私がSLに引っ張られる列車に乗ったのは、大学4年の時、そして札幌、北大へ行ってからの帰り、青森から上野までの間、常磐本線で蒸気機関車だった。それも、久しぶりだった、東海道本線では、私が中学二年生の時に客車は全線、電化になっていた。常磐本線にだけSLが使われていたが、東北本線で札幌に向かったときには既に電気機関車だった。日本でほとんど最後に近いSLに乗ったのでした。新幹線はその一年前、東京オリンピックの年に開通していた。

 

 三日前にメールで予約しておいてよかった。ウェブサイトから簡単に予約が出来た。桜の季節、川根町の家山という途中駅に桜のトンネル名所があり、それを目指して多くの人が押し掛けていた。車で新金谷駅に来ている人も多く、関西ナンバーも多かった。団体さんも押し掛けていて、田舎の古典的駅舎の周囲は、大にぎわい、満席で、折角、遠くから来たのにSLに乗れなかった人もかなり多かった様子だった。座席指定で立ち席なし、ということを知らないで来ていたのでした。家山で半数は下りて仕舞った。色々な旅行会社が募集している、そういうツアー客が多かったのでした。

 

 大井川鉄道を利用するのは初めてだった。井川や千頭には何度も車で入ったことがあり、SLも車から眺めたことがあった。手を振ったこともあった。今回は、鉄道沿線に多くのカメラマンが三脚の上に据え付けあられた大きなカメラをこちらへ向けていた。皆さん、手を振っている。孫たちも、ワーとかヲーなど大声を出して、手を振り返していた。桜とSL、マニアにとっては逃せないチャンスなんでしょう。新金谷駅や千頭の駅周辺では、孫たちのはしゃぎぶりとSLの写真を取りたくて、私たちの跡を付きまとってカメラを向けている年配の人もいた。私より若いと思うが。

 客車もかなり古いもので、両側の昔のパチンコをはじくようなハンドルを摘まんで、窓を開けるのにも懐かしい思いをした。窓を開けたまま、外を眺める、トンネルがいくつもあるが、窓を閉めたら懐かしさを体験できない気がして、いちいち閉めない、石炭の細かい粒が煙と一緒に飛び込んでくる、孫たちがおにぎりを頬張りながら、面白いねという。

 千頭からアプト式(ラックレール)列車で長島ダム、井川ダムまで行けることは分かっていたが、井川まで二時間弱かかり、往復では5時間以上、相当、朝早い時間に千頭へ付いていなければ日帰りは無理なので、今回はあきらめて、千頭付近の散策をした。それでも、十分、満足である。

 

 車窓からの景色、大井川と茶畑と満開の桜、日本〜〜〜だ。そして、蒸気機関車からの煙と匂いと汽笛、孫たちのはしゃぎよう、妻も満足した様子、日本、最終日にちょっと、いいことをしたと思う。

 ミニ旅 汽車 大井川