プラスチック押出成形の基本姿勢

押出技術(仕事)に対する基本的姿勢

 隙間中の隙間の仕事だから、誰も知らない。知らないから、評価はされない。技術に一級二級のような検定試験や資格はない。技能オリンピックのようなコンペも無い。伝統的な技術のように匠として顕彰されることも無い。神業的技能を持っていてもなんとか勲章の対象にはならない。そんな目立たない影の仕事が、押出成形です。

人本位。

いまさらとも思いますが、何度も書きます。弘法は筆を選ぶことが上手だった。押出は人が装置です、道具です。装置や道具は求める品物を作るために、よくよく吟味して導入します。どんな装置、どんな人間でも、うまくできるということはありません。スポーツ選手と同じで、素質があるか、それがどの程度かで、多くが決まってしまいます。

人優先ですから、それを自覚し、システムすべては、その人が作らなければなりません。残念ながら、私は、その人(道具、筆)を、10年間の日本人の技術指導では選ぶことができなかった。あてがわれた出来の悪い筆では満足できる字は書けなかった。

2 速度重視

 すべての仕事にまず求められるのは誰よりも、どこよりも早いスピードです。同じ結果を出すなら早いほうがいい。遅ければ、どんどん離される、挽回することはほとんど不可能になる。失敗を恐れて速度を落としても失敗しないとは言えない。失敗をして新しい展開が生まれる。その循環の速度も早いほうがいい。最低条件はスピードである。同じスタート台に立って、はじめたことでも倍のスピードでやれば、一回失敗しても結果は同じ、そのうえ、失敗からひとつ学んでいる。4倍の速度でやれば一回失敗しても、半分の時間でできてしまう。あとの半分で別のことができる、遊んでもいられる。

一見、一生懸命やっている人間と、遊んでいるように見える人間とどちらがいい結果を出しているかといえば、遊んでいるように見えるほうが上である。

人の余裕は、速度による。

その日のうち、ちょっと遅くまでやって、結果を出してしまって、次の日は遊んでいる人間と、次の日まで持ち越してやっている人間と、では、長期的には大きな差ができる。一般的には10年かかることを5年で済ませれば、5年は遊んでいられる。遊ばないで別のことをやれば、倍の結果が得られる、可能性がある。余裕はそこから生まれる。

可能性が大きいのは、スピードの速いほうである。

一見、何もしていないように見えるがもともと早くできる人は、がんばらなくても早くできる。頑張らなければできない人は、いつかは息切れがする。

学校の勉強も同じ。外見、一生懸命やらなくても、吸収がはやく、テストの結果がいい人は、他の趣味とかスポーツとか生活の世界が広がる。一生懸命のがり勉で何とか勉強ができるという人間に可能性は少ない。やっと追いついてゆけても、余裕がなければいつか離される。

何より、スピードが早い人は、他人に頼らないし、押し付けない、他人に責任を押し付けない。それでも遅い人より自然に責任は大きくなる。

以下のことすべて、早ければ早いほどよし。

3 他人を当てにしない

自分の仕事は自分ですべてやる。人に頼らない。人の助け、人のアドバイスを受けた時は、その時点で、自分の責任から逃げている。うまくいかないときの逃げ道を無意識のうちに作っている。人に頼むことがいけないといっているのではない。それぞれ仕事の分野を持っており、得意、不得意がある。分業ということは大いに利用すべきであり、それは、有効に使うべきである。利用することを含めて、自分の責任の下ですべてを進めることである。

自分だけの専門の技術を武器に何かをするとき、他人に手を出されることを、大きな抵抗を感じなければならない。手伝ってもらうことが、かえって、邪魔だと思うようにならなければならない。

みんなで協力して何かをするという場合も、あくまでも分業という意味で助けてもらうことになるが、最終結果には自分が責任を負うという考えでいなければならない。

このことについても、失敗を恐れてはならない、速度についても忘れてはならない。

4 独特な仕事

 押出は独特である。他の仕事と違う。

 エッジングの生産で冷媒に灯油を使っている。水で何故できない。説明しても分かってもらえる人は、この世の中に、何人いるでしょうか、ほとんどいないはずです。PT.KGでは生産していませんが、POMの細い丸棒には冷媒としてポリエチレングリコールを使います。これも、説明しても無駄です。こういうことはその他にもたくさんあります。一般の人が思いもよらないことをするのですから、説明は無駄です。違うということは、すべてが違うのです。全てです。押出を何かと同じようにやろうとする人は、エッジングの成型を水を使ってできると思う人です。普通の人です。

もっとも、簡単な装置で水を冷媒としてエッジングを作ってしまう人がいたなら、私は、大敬服すると同時に、尻尾を巻いて逃げ出します。

押出成形は非常に狭い分野に位置するが、「出来る」というからには、どんな製品にでも対応できるように、また、出来ないにしても何が足りなくて出来ないのか説明できるように、非常に広く、深い知識が蓄積されていなければならない。

この点は、射出でもどんなことでも技術と知識を売るなら同じことが言える。だからスペシャリストになるという意識を持つこと。多くの人間ができるもの、できているものを追いかけても、スペシャリストになることは非常に困難。他人と同じでなければ安心できないという人はこの仕事には適さない。自分独自の方向、目標、方法にこだわること。極端なことをいえば、他の人ができることはその人たちに任せればいい、その代わり、他の人ができないことをやればいい。他人が避けたがることをやればいい。

他人から、仕事の面で、変わり者といわれることを誇りに思う。自分は他人と違う、自分は自分だと言い切って行動すること。私と同じだね、あの人と同じだねといわれたら、不愉快に思うようにならなければならない。

 こういうことを書いても、多くの分からない人にはわからない。

5 要領よくやる

 要領をよくやる。頭を使い、体を使い、時間を使う。考える、早くやるにはどうすればいいか、早く考える。目先のことから考える。次々と考え、次々と実行に移していく。うまくいかなければ、元に戻る。また別の方法を考える。結果がでたら、経過を振り返る。そして、次に考える時の参考にする。これらのことを無意識のうちに繰り返し、自然に要領が以前よりよくなってくる。早く、うまくやれるようになって来るし、自信が着いてくる。

他人から見て、気がつかないうちにやってしまっている。やっていないようで、結果は他人がやるより、よくなってくる。結果が見えない人には、単に遊んでいるように見える。良い評価は期待できない。一見やっている風な人からは批判される。押出は、機械の側で行ったり来たり、忙しそうに何かをしている状態は、生産ができていない時、不良品ができている時。原料のロスがふえているし、粉砕という仕事も増やしている。なにもしないで、時々、製品をチェックしているだけのときはOK品が順調にできているときです。そのときに、意欲があれば、他の手伝いもできる。見た目暇そうな人のほうが仕事をしているのです。

お前の会社はなにもしないで楽に儲けている。と、よく言われたものです。要領よくやればそういうことになる。

5-1どこの世界でも、周りに問題をばらまき、いつも周りを巻き込んで大騒ぎをしなければ、仕事が出来ない人がいる。その反面、ほとんど周りを巻き込まず、問題を起こさず、淡々と、仕事をこなす人もいる。

 これは、はっきり言って、性格的な原因が多い。神経質、良く言えば神経が繊細。もうひとつは、要領が悪い。なんでも、がんじがらめにやらないと、気が済まない。それが自分だけに納まることはそういう人にはない。必ず周りを巻き込む。仕事以外の生活においても、何かと問題をおこす。そんなにがんじがらめにしないで、後で、調整すればいいのにと思うことが押出ではたくさんある。

5-2 問題を起こさない人は、なんとなく、起こさないための準備ができている。なにも、対策をとっていないようで、しっかり対策を採っている。

たとえば、原料が入荷しなくて生産が止まってしまい、機械や人が遊んでしまい、納期も遅れてしまい、原料が入って、本来やらなくていい残業で製品を作り、挙句に、エアー便を使う。原因はただ一点、原料入荷が生産に間に合わなかった。

原料の在庫量、生産量、納期、入荷日

製品の在庫量、生産速度、納期、出荷日

これらの確認と手配は多分、どこの会社でも十分かどうか知りませんが、システムはある。しかし、それが、確実に機能し問題が起きないという保証は何もない。緊急に製品をほしいとか、急に注文量が変化したとか、何らかの日常的でないことが起きた場合に、問題はおきやすいし、システムを頼りに出来なくなりやすい。

 日常的であっても、他人に頼らず、常にすべてを把握していれば緊急時にも対応しやすい。それには、独自のデータが必要。このデータをどう入手し、保管し、必要なとき必要な量をだすかが、人によってやり方が違う。

本当に書いた物のデータが必要な人は自分で作るか、その担当者に作ってもらうか、とにかく作らなければならない。ただし、規模にも依るが、データを作らなくても、朝、工場を一周して、何がどのくらいあるかを含め、生産状況までつかめてしまえば、こんな簡単なことはない。何か問題点が見つかれば担当者に頼むか自分で解決させる。

納期についても、自分で把握し、担当者に任せっきりでいいのか、場合によっては、先方に事前の連絡をしておくとか、原料の入荷が遅れる場合は原因を自分で確かめ処置を指示するとか、どうにもならない場合は自分で取りに行くとか、別のメーカーから手配するとか、あらゆる手段を講じることができる能力がある。

システムが有っても、それはそれ。システムを言い訳に使っても仕方が無い。自分の能力(行動、記憶)不足を言い訳につかうなら意味がある。システムはできない人のための言い訳材料に使うのに便利ですが、できるという人の多くは、システムを無視しているのが現実です。システム至上主義の人からは批判されるでしょうが、そうでなければ、できる人にはなれない。

            柔軟な頭脳

6-1 図面どおりに作ったら使えない。図面どおりに作ったらNGになる。良くあることです。

現在にたるまで、スパイラル、エッジング、(36年間)はカタログの寸法表と中心寸法が違っているが、使えないという話を聞いたことはありません。北川社長がアメリカのポリペンコから入手したサンプルと図面寸法も違っていました。サイドバンパーも客先の図面とPT.KIIの図面は違います。寸法公差も当然違います。ABAの製品も長い間図面と違っていました。

 36年間で10回以上は違うことを知らせていますが、一向に直しません。サイドバンパーにいたっては、使えるものを入れてくれればそれでいいと、言うだけです。

押出製品には必ず、何かがセットされます。そのセットするものの寸法や交差が変化した場合も、それに対応しなければなりません。

これらのことを承知の上で、指摘されたとき、いちいち驚かないこと、相手が感情的になっていても、それにまともに反応しないこと。相手が持っている情報が少ないのです。押出製品に対する知識も少ないのです。相手の会社の社内的状況もあるのです。

客先にあわせる柔軟な考え方とそれに対応できる技術力と信頼される人間的余裕が欠かせませない。数字一点張りで、相手を追い込めようとしても仕方が無いことです。

こちらでも、向こう側でも、担当者が変わったとき、その説明はします。その後は、その人たちの考え方でやればいいと思います。ABAが図面を換えたのは,担当者が変わったときでした。

6-2 成形でも原料や装置や金型の条件が常に変化しますから、この通りにやればできるということはいえない。いろいろな条件の変化を感じて、それに、対応しなければなりません。対応策はそれぞれの技術力と知識によります。問題にするのかしないのかは本人の能力次第です。

 原料メーカーを巻き込んだり、客先に迷惑をかけたり、周囲を巻き込んでも問題を大きくして騒ぎ立てると言った問題を起こすか起こさないかは技術の余裕による。

7 批判をされる側

 批判されれば受け答えはしますが、納得する人はいないのがこの仕事です。わからない人が批判をする、わからない人に説明しても仕方が無い、やる側、出来る側は常に批判されるのです。

基本的には批判される側にいること。批判するには、多くのうちの1点をつけばいい。どんなに広い範囲の仕事をし、目配りし、多くのことで順調に切り回していても、他の人からの批判はある。そういう時、自分では十分承知していることを、批判する側の人はなんだかんだと突っつきたがる。批判する側は自分がやるわけではないので、簡単である。

結果を出すのは批判される側、絶対に批判される側のほうが能力は高い。実行力がある。能力があるから、自分がやるしかない、自分でもやってみようと思う。ますます、範囲や深さが広がる。野球でも他のスポーツでも、守備範囲というものがある。同じ場所に飛んだ打球を捕球するにも、簡単に補給してしまう人と、ファインプレーに見える人といる。どちらが上かは明白である。同じ場所に飛んだ打球を捕球できないにしても、まったく届かなくてヒットにしてしまう人と、打球に何とか追いついたが捕球できなくてエラーの記録がついてしまった人とでは、やはり、後者が上である。可能性が上である。そのことだけ見て、批判する人は批判するが、彼は、他の人が出来ないことに手出しをしているからである。批判されるようなことをしないと押出成形はできない。

 

 決断する勇気 

必ず、未経験の仕事が向こうからやって来る。その仕事を引き受けるか、断るか決めなければならない。断るなら決断とはあまり言わないでしょう。引き受けると決断する勇気が必要。引き受ける裏づけは何か。勢いである、速度である。そんな無責任な、と、思う人は、この仕事に向かないし、批判する側の人である。

勇気を持って決断する人を応援できない雰囲気は、押出には向かない。

ジョクジャカルタの南バントゥールの地震被害 2005年

             

             押出成形の実態 


2019年3月28日 (^_-)-☆
押出成形の実態 1 3723 とにかく、自動化ではない、作業標準はあるが、目安に過ぎない、立ち上げ、製品にするまで、すべて、その人の腕にかかる。 

勿論。金型の製作から始まるが、その前、金型のデザインをどうするかだ。例えば、原料がHDPEで、1mm厚で、10mm幅のテープとも板とも言えるような製品を作るとしよう。先ず、溶けて出て溶融金型の口金の隙間の形状をどうするか。引き落とし倍率を幾つにするか。製品の大きさに対して、幅を何倍にするか、1,1?1,2?1,5?2,0?どうしましょうか。使う樹脂によって違う。この場合はHDPEfだから、どうするかですね。1,5倍から引き落とすことにしよう。そして、隙間を縦横全て1.5倍にすれば、1,5mmと15mmになる、それだけでいいのか。良くないですよね。真ん中が厚く出て、両端が薄く出るでしょう、また。真ん中の厚さを1mmに調整した場合、幅は10mmにはならないでしょう。そして、両端の厚さは1mmにならないでしょう。

 

それなら、どうするか、真ん中が厚くて両側が薄いなら、膨らむように上下がRになっている、それなら、逆Rにして、真ん中を狭く、両端を広くすればいい。問題は、そのバランスだ。完全に、上面、下面がまっ平らに出てくるようにするのは、難しい、温度条件、使用押出機、速度によっても出方が変わるからだ。それでは、どうするか、その口金の後に、まっ平らな隙間の金型をも一枚付ける、か、どうしようか。

 

冷却金型での入り口隙間の形状を製品と同じ隙間にして、扱けばいいかもしれない、ただ、至極だけではなくバキュームで引っ張ればいいかもしれない。それとも、交差内であれば、多少膨らんだり、へこんだりしていても、使用上、差し支えなければ、単にアルミのプレートに、水が少しだけ前からでるような、製品形状よりちょっと大きな隙間(素引き)を作っておいて、そこを通すだけでいいかもしれない。一般的に、S-PVCチューブやテープのようなものは、これで十分。ところが、HDPEはそういうわけにはいかない。そんな冷却方法では、形にならない。じゃどうする。バキュームで引っ張るか、それなら、チューブを作るようなキャリブレーションダイにするか、プロファイルを作るときのようにブロックにするか、そして、その製品が密着して通る隙間の大きさをどうするか、製品より縦幅を0.何ミリ大きくするのか。横幅は何、何ミリ?製品の収縮を予想して決めなければならない。

 

肉厚の方に製品は曲がる、だから、水槽の中や外で、逆方向に曲げて引っ張って真っすぐにする。曲げ方もある。

 

焼き場で金型を焼くというより、樹脂を溶かして金型から離す。55年間、同じ方法です。樹脂の話し方も上手下手がある。とにかく、金型を焼けばいいというものではない。電気炉やガス炉で樹脂を綺麗になくす方法もあるが、一晩,余裕がある時しか使わなかった。停電になれば、大活躍になる。

 どうする 引き落とし 口金

 

3月29日 (^_-)-☆押出成形の実態 2 3724 口金の形状が決まった。冷却方法、冷却金型の形状や金属材料が決まった。そして、一つのセットとして、近くの鉄工場で作ってもらう。図面通りにできていればOK、それらを使って試作をする。温度条件は、シリンダー1からダイス2まで、いくつかのセッティング場所がある。樹脂によって、その押出機の設定温度条件は示されているので、その温度にする。

 

温度が上がって、増す締めをして原料をホッパーに入れて、スクリューを回し、原料を送る。口金から出てきたときの樹脂に垂具合をチェックする。同じ品番でもロットによって、MIが違うし、使う押出機によっても粘度が違う、まったく、勘の世界、見て,触って、掴んで自分が良しと思う粘度になるよう、温度を調整する。もう一つ重要なことは、出てきた樹脂が左右に曲がっていないか、そして、上下が平らになっているかだ。曲がるということは、左右の厚さが違う、平らでなければ、溶融金型に全体を同じ力で密着させることができない。

 

次に、その樹脂を掴んで、冷却金型に通し、引取機まで持ってゆく。引取速度も勘で設定しておく。HDPEの場合、これが難しい、溶融樹脂が素直に伸びないからだ。掴んだ温度感覚が200℃前後の設定にしては熱く感じるからだ。一人で、3M位離れた引取機まで持ってゆくことができれば、このことに関しては一人前だ。普通は、二人でこの作業はする。

その前に、水槽内の水位を望みの高さにする。最適な高さが、ある。それを分かっていなければならない。バキュームを聞かせておいた方が良いか、聞かせない方カモ、その人による。

 

製品の大きさに合わせて、閉め過ぎないように、緩めすぎないように、引取機の締め具合を常に気にしながらの作業になるが、引取速度をそなままに、スクリュー回転を徐々に上げて、冷却金型の入り口をほとんど塞ぐようにしがら、水槽を口金に近づけてゆく、既に、製品形状か求める形状に近くなっている。そして、冷却金型を溶融樹脂が塞ぐように、密着させる。製品の表面はどうか、筋や凸凹はどうか、つやはどうか、外回り全体が、同じ力で密着していなければならない。エアーギャップを調整しても、密着強さが違うなら、口金を修正しなければならない。ここでも、勘が必要。一旦停止だ。

 

表面がきれいになっているなら、そのままで、製品寸法をチェックする。厚さ、幅が求める寸法になっているか、ちょっと、違うだけなら、公差内に入っているか、確認する。全体が少し、大きかったり小さかったりする場合は、速度を変えたり、エアーギャップを変えたりすれば、0.1mmくらいの調整は出来るかもしえない、0,2mmくらいもできるかもしれない。腕が物を言う。もし、どうにもならなければ、冷却金型の内側(製品通る隙間)を改良しなければならない。大き過ぎる場合は、作り直さなければならないから、厄介だ。ということは、最初の寸法を、少し小さいかなと思う程度にしておくことがコツ。

 

この写真のように、エアーギャップair gap英語的に正しいかどうか知らないが、50年以上前から、何となく、言いだした。溶融金型と冷却金型の距離を、勝手にこう言っている。運転記録にも温度条件や引取速度などと共に、この項目を設け、何mmと記録を取っている。

冷却ブロックは、水槽の前に取り付けているもの、中に取る付けているもの、ほとんど、くっ付いているもの、いろいろですね。出来るだけ、長時間、安定して製造できる状態は、製品ごとに違って当たり前。人によって違うし、日によっても違っていいのです。それだけ諸々の条件が、そのたびに違うのです。

違い 人による 目安

 

 

3月30日 (^_-)-☆押出成形の実態 3 3725 

製品の断面寸法は、公差内に入っているから、一応、OKだが、ぎりぎりだと思われる場合は、冷却金型を修正するか、溶融金型を修正しるか迷うが、直ちにどちらかに決める、勘で。幅を修正する方が、修正%が少なくて済むので、冷却金型の内幅を広くしたり、狭くしたりする方を選ぶ。もう一つ、製品が上か下に反っている、或いは、左右に曲がっている、左右に厚さの違い、金型内の冷却温度の違い、その後の水槽に中での冷却速度の違いが原因だ。公差に入っているが、製品そのものの肉厚の微妙な違いを修正するか、物理的に水槽に中で、逆方向の曲げて治す。写真のこの製品は、水槽の中だが、上に持ち上げて上に反らせ、水からだしてしまっているす、向こう側にも曲げている。これで、真っ直ぐになるのです。程度は、結果を見ながらの勘ですね。

 

また、この製品を巻き取るにしても、切るにしても、何日か後迄、縮み続ける。一週間後に落ち着くとして、何%短くなるかを予測して切る。100M巻にするとしたら、105Mで切るとか、安全をを見る。自動カッターで、ラインで切ってしまうなら、例えば規格が500mm-0、+5mmなら、508mmできるとか、縮んで公差に入るようにする。

 

とにかく、樹脂によって、大きさによって、厚さによって、使うラインによって、偏肉具合によって、日本なら季節によっても、それぞれに適した成形方法を、編み出さなければならない。

 

人によって、向き不向きがある仕事だ。向いている人は、非常に少ない。そのことを、理解する人はほとんどいない。

知っていますか、引取機のロールやタイミングベルトのようなもので押さえて引き取るが、押さえ具合で、引取速度が変化するということを。スリップしては、引き取れない、押さえすぎれば、ベルトやロールを消耗しやすいし、製品が変形をする。適切な強さで締めなければならない。製品の検査を終えて、OKになり、製品をとり始める。その後、引取機を見て、ちょっと閉め過ぎかなと思い、緩める、緩めると、速度は上がる。すぐには変らない、変るのは、冷却金型にその時入った時からだから、内の場合は、4Mくらい向こうからだ。その変化に注意できない人は、その後、次の検査の時まで、不良品を作り続けることになる。弱いかなと思って、ちょっと強く締めた場合は、その時から製品がちょっと大ききなる。

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